なんか出てるわ


チンコ管事件から目が覚め、今日は1日ベッド生活とのこと。


午前中はずっと点滴、食事は上げ膳据え膳。


風呂やシャワーは医師のOKが出るまでダメ。


トイレぐらいは歩いて大丈夫とのこと。


トイレの際に傷口に当てているガーゼやパッドの交換を小まめにするように、と。


大をした場合は処置室で洗います。


えっ、シャワートイレだめ?!


どうやら管が尻に刺さっていて、随時膿を排出している状態の様だ。

手術前に説明があったが、イマイチ想像が付かなかったが、本当にそんなことになっているとは…




気持ちを切り替えて、


ベッドにゴロゴロ。



昼飯はいきなりガッツリハンバーグ、外科手術だから特に規制がないのか〜、とラッキーな気分。



昼食べてゴロゴロ。



小をしにトイレへ、ついでにガーゼの取り替え……本当だ、本当に尻に、マカロニの親玉みたいな管が2本刺さっている。


少し突くと痛い、肉と連動?して痛い。



触らぬ管に祟りなし。





おやつは、出ません、ゴロゴロ。




夜は魚、これがなかなかうまい。



ゴロゴロ。


便意が…トイレに行き、大をすます…あ、処置室で尻の洗浄をしに行かねば…



処置室へ行き、洗浄お願いします!!コール



いそいそと看護師さん登場、


仰向けにされ、ズボン下着下げて、尻丸出し。


黄門へお湯がかけられる。


もうこの頃になると、変な羞恥心や見栄もなく、流れ作業でやられる事に慣れてきた。



看護師さんが一言、お尻綺麗ですね〜。




なんとリアクションしていいか分からず、自慢の尻です、とかわけ分からない回答をしてみたら。



あはは、汚れの話ですよ〜、確かに形綺麗ですけど笑



羞恥心捨て切れない。


個人差あるの?


麻酔が切れかける時間が21時過ぎ、

その頃には尿道カテーテル、いわゆるチンコ管を抜いてくれると、看護師さんは言っていたが。




19時を過ぎたあたりからだいぶ、ムズムズ、入り口が若干ヒリヒリしつつ、腰椎麻酔の傷も痛みだし、ゾンビ並みの唸りで痛みを我慢。





そして、



ついに待ちに待った21時!!



看護師さん


管抜きますね〜、はい!!深呼吸をゆっくりして下さい〜、いいですね、そのまま続けて下さいね〜。


自分の深呼吸を、大縄跳びに入るかの様に、タイミングを合わせて…



ズルズルズルズルズルズル!!!!



はい、管抜けましたよ〜



うわああああ、無茶苦茶痛い…尿道の側面をズリズリズルズルヒリヒリ。


体を丸め、痛みが引くまでダンゴムシ状態。




そのまま睡眠剤を飲まされ、朝まで爆睡するのでした。

尻改造手術


看護師さんの合図を受け、手術着(真っ裸で手術着だけを着る変態紳士スタイル)姿で、同フロアの手術室へ……



手術室には意外に人(助手の医師)がたくさんいた、こんなに人いたの?

今までどこにいたんだ?



なーんて考えている矢先、血圧計が巻かれ、腰椎麻酔が打たれた。


一応、腰椎麻酔用の麻酔シールを貼ってもやっていた為に痛みはなかったが、グングン腹の内側を押されているような、変な笑いが込み上げるような、なんとも言われない感覚に襲われた。



じわじわと下半身が暑くなり、麻酔が効いているサインだと主治医は言ったが、



どうも半信半疑で、本当に麻酔効いているんですか?!と試しに聞いてみた。


すると、


こーんな太くて尖ったピンセットでお尻つねっているけど痛くないでしょ〜ん、


とマスク越しではあるがニヤついた口調で言われ、一気に緊張が解けた。




手術自体は膿がある位置に、尻にドレンを2本刺すというもので、30分ぐらいで手術は終了した。


終始、医師や主治医が会話しており、手術の状況、段取りから、砕けた話までしており、面白い世界観だった。



腰椎麻酔なので下半身は全く動けないので、尿の排泄の為、尿道カテーテル(通称 チンコ管)を打ち込まれた。




まだ麻酔が効いていたので、


チンコ管の痛み自体は、あまり痛みがなかったが、これが後々効いてくるのであった…




なすがままの流れ作業


手術当日、いきなり浣腸の洗礼を受ける。



浣腸初体験の自分に浣腸液が注入される。




ギリギリまで我慢して下さいね!!と看護師さん。


わかりました!!と元気よく答えたものの…




無理無理無理、トイレに駆け込み、


ものの数秒で、ブバァァーーーー!!



ほーら、無理だって言ったじゃんかよ、ちょっぴり哀れな気持ちになった。


確認の為、看護師さんを呼ぼうとした瞬間、なんとも言えない腹痛に襲われる、脂汗だらだら、トイレに差し込む夏の日差しで更に汗だらだら。


浣腸とはこんなにキツいものかと、


浣腸初戦は惨敗した。



汗まるけになりながら、手術まで点滴を打たれながら待つ事になった。







待つ事、2時間弱。


ドアがコンコン、とこぎみ良くノックされた。



ゴングの合図である。



入院と言う名の一大イベント



入院は夏だったので院内ではTシャツ、短パンで充分との事。

箸やコップ、2㍑の水やお茶など買い集めた。


前日に荷造りをしている頃には、ワクワクが最高潮!!




日頃、仕事から帰ったら、妻にの家事手伝い、ちょっとした掃除、たまには弁当作り、子供2人を風呂に入れ、21時には子供を寝かしつつ就寝。


妻はパートな為、多少なりとも夜更かしが出来る、つまり21時からは自分の時間。



私はブラック企業勤めなので、朝早い……そう自分の時間というのが専らないのである。



そんな中、訪れた入院と言う名のボーナスタイム!!



読みたくても読めなかった本達が読める!!



好きなラジオ(未だに、くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン誠のサイキック青年団を擦っている)が聞ける!!



ワクワクしない筈がないのである。



入院当日は妻がパートだった為、自分で車を運転し、病院に到着。



早速、看護師さんのお出迎え、オリエンテーションを受け、病室へ。


病室は4人部屋は無料だったが、自分の性格上、他人に人一倍気を使うクセがあるので、一番安い個室(トイレ、洗面、風呂なし。テレビ、冷蔵庫はテレビカードで使用可)にする事にした。



自分の病室はトイレ、洗面が出てすぐの場所であった、看護師さんは申し訳なさそうにしていたが、自分からしたら好立地、あたり物件である。



そんなこんなで、昼一には手術ということで、準備運動がてらの浣腸が始まった。




いよいよである。

奥深き尻の世界


手術日が決まり一安心だ!



なーんて思っていたが、よくよく聞くと、今回の手術はいわゆる、尻に溜まった膿を外に出す道を作るだけの、いわゆる処置手術。


その後に、膿が尻を動き回った道を潰さないと再発するリスクが上がる為、道を潰す根治手術が残っているそうな…先は長い





今回の処置手術は約1週間入院、

平中の平社員(しかもブラック企業)には厳しい手術費に頭が痛くなりつつも、人生初入院というワクワク感を抑えられずにいた。 


有休もろくに使えず、溜まりに溜まっている大チャンス!!



正直、嫌々行っていた修学旅行や文化祭なんかよりも楽しみな入院、夜の病棟。




今、コロナウィルスで学生の運動会や、

文化祭、修学旅行が中止になっている様だけど、嫌々行っていた勢の自分にとっては羨ましい限り、口が裂けても言えないけども…



ケツは熱いうちに打て


先生からビッグサプライズを頂戴し、


詳しく事情を飲み込めずにぽかーんとしていると……



直腸周囲膿瘍、痔瘻は普通、1〜2日で症状が出て発熱し、歩けなくなるのよ〜運転なんて持っての他だよ、と先生。



でもあんたは、3〜4ヶ月(もしかしたらそれより前かも、先生にはうやむやで答えた)一緒にいたなんてありえないのよ〜、と驚いている先生。




しかも、かなり酷いようで、なかなか見た事ないレベルの痔瘻なそうな。


そんなヤバいやつだとは梅雨知らず、数ヶ月に渡り仲良くしすぎた。恋人がサンタクロース並みにヤバい。



で、直腸周囲膿瘍は膿が出口を求めて尻の肉を動き回って穴の道を作る(痔瘻、あな痔)から痛い時と痛くない時があるそうな。



だから我慢出来たのか〜!

なんて納得してみたものの、発熱もしていないし、歩けなくなるほど痛みもなかったし、なーんか腑に落ちなかった。




そして、そのまま2日後に手術日を決定し、血液、血圧、尿検査、


尻の穴に棒を突っ込まれ超音波検査(この時、とんとん拍子で進んだ為に大の方を我慢している事を言えなかったので多分少し出たかも知れない)をして、その日は終了となった。



駐車場へ帰る足が重く、ぼつぼつ歩く……病名のショックと言うよりも、いきなり尻の穴をグリグリされたり、滑剤のゼリーがまだ尻に残ってえもいわれない冷たさ気持ち悪さが足取りを悪くさせた。



いやあ〜、痔瘻放置し過ぎて、ワンランク上の痔瘻になるなんて!!


今更ながら少しでも異常があったら医者に行くべきだ!と身に染みた1日でした。